アカデミー賞はアメリカ映画の祭典です

毎年2月、もしくは3月に授賞式がおこなわれるアメリカの映画賞、アカデミー・アワード。今年も盛大に式典がロサンゼルスで執り行われました。

アカデミー賞にノミネートされる映画作品は、前年度の作品になるのが通例で、つまり2010年のアカデミー賞には、2009年度に放映されたものが対象となります。
1929年から始まったアカデミー賞の表彰式は、今年で82回目を迎えることになりました。
地元ロサンゼルスではもちろん、全米で盛り上がりをみせるこの授賞式。今年のアカデミー賞には、映画「ハート・ロッカー」が、作品・監督・編集・脚本・音響編集・録音の部で6冠を獲得する結果となりました。

よく、アカデミー賞を、世界三大映画祭と区別を混同される方がいますが、それは違います。
世界三大映画祭は、「カンヌ国際映画祭」「ベルリン国際映画祭」「ベネチア国際映画祭」の三つを指しますので、アカデミー賞はそれには属しません。

アカデミー賞とは、アメリカ映画の祭典のことで、あくまでもアメリカ映画に対して表彰がおこなわれるものとなっています。
しかし、その知名度や歴史的長さより、受賞作品に与えられる意味合いは深く、多くの国では、世界最高峰のアカデミー賞などと、放送されることが多いようです。日本もその国の一つですね。

アカデミー賞にまつわる面白エピソード

アカデミー賞には、ユニークなエピソードがたくさんあり、中でも面白いのが、受賞スピーチの長さ制限。
現在スピーチの長さは、45秒以内と制限されています。
以前、第15回に主演女優賞に輝いたグリア・ガースンが、受賞に感動しすぎ、自身の生い立ちまでスピーチに入れてしまい、5分半も話してしまったことが起因とされています。

また、アカデミー賞は以前まで生中継で放送されていましたが、最近では5秒前の内容が放送されていることを知っていましたか?
昔、授賞式中に、全裸の男が入ったりと、相次ぐハプニングがあったため、5秒間の安全枠を設けているのです。いかにも、アメリカらしいとは思いませんか。

世界の俳優業と日本のマルチタレント制

ところで、アメリカで活躍する映画の俳優さんや女優さんは、役者というお仕事を専門的にしているのが、判ると思います。
ブラット・ピットやジュリア・ロバーツなどの役者さんをみても分かるように、映画だけで活躍しています。

さらに、役者は役者でも、映画・ドラマ・舞台とで完全に分離されており、映画で活躍している役者さんは、ドラマには出演しません。もちろん、その逆もありません。
日本でもそういう役者さんはいますが、ごくわずかではないでしょうか。

日本ではマルチタレントなる職業が一般的で、歌・ドラマ・映画・舞台・レポーター・お笑いなど、様々なジャンルに顔を出すのです。
このようなマルチタレントは、日本独自の文化かもしれません。
アジアの中でも、このようなスタイルをとっているのは、日本だけのような気がします。

お隣の韓国や中国でも、役者の専門性は高く、どの俳優さん、女優さんも役に専念しています。
広く浅く、多くのファンをおもてなしする日本のマルチタレント性も華やかで良いですが、アメリカをはじめとする専門性を極めた役者さんの出演する映画は、やはり圧巻です。

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