学科に対してではなく、大学に対して受験するアメリカ

私はアメリカの大学に留学をしていたことがあります。
そこで日本よりすばらしいと感じたことを紹介しましょう。

日本の大学受験では、一般的に大学の学部学科を指定して試験を受けることになります。
当然、学部によって人気が違いますし、もちろん受験科目も異なってきます。

でもどうでしょうか?
将来の準備期間として大学で英知を学ぶのに、二十歳前の子供に学科を選択させ、その道のプロフェッショナルになるためのレールに乗せてしまうことはおかしくないでしょうか?
将来の可能性が、自ら選択した学科に制限されてしまうのは、非常に残念です。これが日本の教育制度なのです。

では、アメリカの大学も同じなのでしょうか?
アメリカと日本では大きく異なることが言えます。
大半のアメリカの学生は、学科に対してではなく、大学に対して受験の申込をします。
でも卒業するときには、きちんと○○大学の△△学科卒業という卒業証書を受け取ることになります。なぜなのでしょう?

将来の選択肢を広めるリベラルアーツ制度

多くのアメリカの大学には、リベラルアーツといわれるシステムがあり、最初の2年間は教養を幅広く学ぶことになります。
もちろん、最初から学科の選択をしますが、学習内容については、同じく幅広く様々な学問に触れることになります。
その後、3年目に進むときに、自分の興味のある学科を選定するのです。

入学当初思い描いていた夢があったとしても、自分の知らなかった学問を学んだことによって進路を柔軟に変更できるように仕組みを作っているのです。
学生の能力など無限なのですから、せっかくの教育機関でその可能性を潰してはならないと思います。
とは言っても、学生は結構シビアなもので、企業が注目する学科であったり、経済動向に有利な学科に人気が集中するというのも事実です。

さて、では最近のアメリカの学生に人気な学科はどういうものなのでしょうか?
いくつかのカテゴリーからみてみましょう。

アメリカの大学生に人気の職業

先ずは、企業が注目する学科では、コンピューター学、会計学、エンジニア学、航空宇宙学、経済学と続きます。
IT企業の成長振りはいまでも続き、コンピューターを学びたいという学生、また企業からもそういう学生が欲しいということで、人気は非常に高いです。

会計学も専門分野ですが、将来的には監査法人や企業でも経理といった社会で必ず必要な学問という位置づけではないでしょうか?
ちなみに日本人留学生に人気の学科では、ビジネス学、コミュニケーション学、心理学となっているようです。

また、将来の安定性という観点では、製薬業界に目をつける学生も近年増加傾向で、薬学の人気の高い学科の一つです。
いずれにしても学生本人が望むものと、社会の需要が合致しているのは望ましいことではありますが、それだけで将来を決めるのは、まったく難しい決断なのかも知れません。
ただ、アメリカの大学の制度に学ぶことは、たくさんあるのは事実のようです。アメリカの大学で将来を考えてみてはいかがでしょうか?

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